201609/11Sun

認知症カフェおれんじ 店長ゆう屋のつぶやき!

生きるって、凄いな!

最近のわたしには、連日この言葉しかない。日本列島は、東京、小金井市に、キラ星のように輝く、
認知症カフェ・おれんじ。
人知れず、冬の夜空に静かに輝く、カシオペアのように、存在する、その天空の温もり。

本日は、介護のお仕事の関係者から、
実際に何十年にも渡って介護を続けてこられた方まで、NPO法人UPTREE代表阿久津さんは、相談業務に大忙し。

そんな中で、認知症カフェおれんじは、一日、いい意味で、ごったがえしていた。

その中でも、感動的だった出来事は、ふいに訪れた。
昼食も終わり、昼下がり、ようやく少し落ち着いた頃、わたしは、介護者の男性と囲碁を打つ。

そのとき、突然聴こえてきた歌声に、わたしのみならず、カフェにいたすべての人が、満面の笑みになっていたのではなかろうか。

ご家族に伴われて来られていた、認知の症状がある男性の「王将」を、歌う歌声の、その力強さ、ためらいのない朴訥とした迫力は、今思い出しても、泣きそうだ。

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「♪吹けば飛ぶような 将棋の駒に賭けた命を 笑わば笑えうまれ浪花の 八百八橋♪」

世の人々も、社会も、認知症、お年寄りと、勝手にひとつの枠に、括ってしまおうとするが、そうじゃない!

こんなにも、生きる力が、溢れている。その出し場さえあれば、これほどの力感あふれる歌が、歌える。

そうだ、認知症は記憶に多少問題は出てきていても、感情は何も変わらず、その生きようとするエネルギーは、出し場を求めて、うごめいているのだ。

本日あらためて思ったのは、
認知症の本質を理解することは重要だけれど、お年寄り、認知症と勝手に枠組みにはめ込もうとせず、認知症カフェおれんじでも、人気のプログラム、ギター伴奏つきの歌唱、ハガキ絵、折り紙、テコンドー、囲碁なども、さりげなく自然に、参加者の潜在能力を引き出し、ご自分を表現できる「よろこび」を感じられるもになっていけばいいな、と。

あらためた、東京都小金井市の認知症カフェおれんじは、初冬の夜空の温かいカシオペアであり、生きる底力の「王将」でありたい、そんな居場所を目指して、ささやかに続けてまいります。

また、介護者手帳(認知症介護者家族の方の必需品)をご希望の方は、下記のamazonより、ダウンロードしてくださいね。
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店長ゆう屋

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