201701/10Tue

2017年 「まじくる かいご 楽快」!

2017年 「まじくる かいご 楽快」参加して来ました!

大好きな大先輩!介護者支援を兵庫県西宮市で(つどい場さくらちゃん)が主催で、毎年実施されています。

今回は、介護者支援・介護者・医師・介護職の方々が各々の介護の現状のお話をお聞きし,
私なりの考える事、それと気づきを沢山頂きました。

気になるキーワードが2つ。「介護管理社会」「介護の通訳

介護管理社会
これは、兵庫県尼崎市にて在宅診療をされています 長尾クリニック「長尾 和宏 医師」のことばです。
尼崎で在宅診療をされていながら、芦屋の介護者の声も聴き、工夫をし出来る限りの対応してくれていたりと、
理想の在宅Drです!

「介護管理社会」とは、介護の受け入れ先(入居施設)介護職側は全てにおいてチェック機能で管理されており、
介護施設から、医師へ常に連絡が入り、入所されている人の体調管理を介護職員が医師の様な管理まで任せられ、
何かあってからでは、訴訟問題に発展する事から、いつも、介護職員は医師に相談する様な環境になっている。
医師側からすると、介護職が医療従事者なみの管理は異常ではないか?
そんな大した事では無い数字の変化に、いつも職員は注意を払い対応している。
現在は医療訴訟よりも、介護訴訟が右肩上がりとの事。
その他の、介護職員の事務作業も介護保険制度による膨大な書類の作成。
問題があった時点で、家族側の提示要求に備え、万全に書き備えなければならない。

その管理社会を作っている人=介護者

確かに、その通りだと思う。

介護者は、預けている事で安心をし、何かある(事故)とは考えていない。

何かあったら、施設側の問題と思うことは、普通の考えではないかと思う。

今回の様に、長尾医師が異常と思う環境であるとハッキリ言われると、
そこでの介護者としての知識、モラル、常識の無さが問われるのではないか?

昨日のシンポジウムで、「介護者は知識を得るべき、勉強すべき」と介護職の人からの発言がありました。

私個人としては、その発言に違和感を感じました。
「介護職の人からは言われたくない。」
介護は、介護職員の人と対等な立場で介護の専門用語を使って話す環境は違うと思います。
介護者は専門職ではありません。
資格を取得されている人と、専門用語をならべて話すと言うことは、普通の事ではありません。
なぜ、専門職の人に合わせないとならないのでしょうか?

そこで、もう1つのキーワード「介護の通訳

この「介護の通訳」と言うことばが出て来たのは、「介護者」からのお話です。
介護を始めて、「誰に何をどの様に誰に聞いて良いか分からず」、微妙なニュアンスの違いから、医療に繋がらないことがあったそうです。介護家族の介護は、皆始めての経験です。
そこで、介護の現場の経験のある誰かが「介護の通訳」になって、
「介護家族=介護職=介護施設=医療」訳せる誰かがいてくれたら・・・。

皆、立場が違います。
立場が違うから理解しない、出来ないでは前に進むことは不可能です。

その通訳とは「ケアマネジャー」の役割だと私は思います。

現在は、介護保険のサービスをどの様に組み込むか、所属法人の指示で、介護保険点数を目一杯組み込む事に従い、
必要の無い介護サービス、住宅改修を組み込む事が仕事になり問題になっていたり。
介護保険の矛盾とも言われ、ケアマネジャー自身も悩まれている現状です。
全員がこの様な事をしている訳ではなく、心のあるケアマネージャーも、もちろん沢山いらっしゃいます。

ですが、ここは「ケアマネジャー」が本気で通訳となるべき時代が来ていると思います。

ケマネージャーの制度も、施設、病院ではタテ割りの為、ケアマネジャーがトータルで寄り添えない環境も問題だと思います。
この問題、トラブルは常に、相談に来られる人の、相談案件のトップになっています。
個人的には、介護の最初から最期まで、寄り添える「メンター」の人がいてくれる事が、望ましい環境と私は思います。

この意見に関しては、あくまでも個人的介護者支援側からの意見です。

私も、基本は、介護者は知識をつけるべきと思います。

ですが、これは介護者になる以前に「知識」はつけるべきと考えます。
丸尾さんもこれからは、介護の『家庭教育』『地域教育』『学校教育』その通りと思います。

介護者になる以前ですので、『家庭教育』『学校教育』になります。

現在の30代・40代・50代は義務教育で、介護保険の授業の学習はしていません。
ですので、この世代がこれから介護をせざるを得ないと言う環境は、本当に厳しい時代が来る事は確かです。
その人たちが、子供に『家庭教育』で介護の事を子供に伝える事は経験が無い限り厳しいと思います。

ですが、介護の事を「自分の事と考え、知る機会を作る事」が大切では無いかと思います。
今回のこの、2017年 「まじくる かいご 楽快」の様に、あらゆる介護の現場からの意見を
中立的に聞き判断する機会をつくることが、望ましいと思います。
そして、子供にも伝えて欲しい。と思います。

少子高齢化に伴い、子供だけに介護の知識をつけることはおかしなことであり、
30代40代50代世代は一番意識すべき事と私は思います。
これからの未来、困るのは、30代-50代の世代とその子供、孫で、現在の70代80代ではありません。

今、この時代に制度を変えていかないと、日本の社会が「立ち行かない」ことになる「怖さ」を知って欲しいと思います。

それと、一番大事なこと。
介護者支援団体の「つどい場さくらちゃん」はつどい場の事業以外に本の出版をされ、活動資金になっています。
こんな人生をかけて「介護者支援」をしている団体の活動を持続可能な協力を是非ともお願いします!

(題)親の「 老い 」を受け入れる 』

おわりに・・・2015年の年末に 特定火ダルマ活動呆人代表 まるちゃん

と、おわりに書かれた、冗談の様な本気の事情、火ダルマな「つどい場さくらちゃん」の本は、
これから介護するであろう30代~50代の皆さんに、是非ともお薦めしたい1冊です!
※在宅医(長尾和宏Dr.)と(丸尾多重子)さんが書かれたとても大切なことばが沢山入っている本です。

※一部抜粋です‥『老いるということ 親が老いていくこと それは 何度も同じ話しをすること 何度も同じ話しを訊いては、あなたを苛々させること』

『親が老いていくということ それは自信がなくなること 自信がなくなるけど、子どもだけには強がっていたいということ』

『親が老いるということ それは不安である分、あなたのことが気がかりかりだということ あなたの電話を待っているということ声が聴きたいと願うこと』

UPTREE 代表 阿久津 美栄子

 

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