UPTREEブログ

報道関係者各位
2015年12月14日NPO法人UPTREE

「介護者手帳」発行のお知らせ

～家族を介護する方の戦略と準備を支える 業界初の試み～

NPO法人UPTREE(本社：東京都小金井市、代表理事：阿久津美栄子、以下当社)では業界初の試みとして、家族介護を行っている方々を支えるための手帳「介護者手帳」を発行する運びとなりましたことをお知らせいたします。

＜家族介護者に向けた支援整備を急ピッチで進める必要性＞

家族介護者とは、ケアラーとも呼ばれる方々の総称です。
近年、介護保険では在宅への回帰が見られ、ご家族を身内で在宅介護する方、すなわち家族介護者が増えております。内閣府『平成27年版高齢社会白書』では要介護高齢者で、施設サービスを利用している方は91万3千人に対し、居宅系サービスは278万6千人と約3倍となっております。
そんな中、厚生労働省が2013年に発表した『平成25年国民生活基礎調査』では「家族の病気や介護」でストレスを抱える家族介護者は約53.1%おり、かつ約19.5%の方は「自分の病気や介護」にも悩んでいることがわかっています。先の『高齢社会白書』では家族の介護や看護を理由とした離職・転職者数が年間10万1千人であり、とりわけ女性は全体の80.3％を占めていると示しています。また、男女・年齢別にみると、男女共に50代及び60代の離職・転職がそれぞれ約7割を占めております。
アベノミクスを通じて一億層活躍社会が目指され、「介護離職ゼロ」が叫ばれ、また介護保険も在宅へシフトする今日、家族介護者を支える活動や仕組みの整備が急務であると考えられます。

＜家族介護者を支える「介護者手帳」＞

そのような中で、当社は「介護者手帳」の作成にとりかかりました。家族介護者の「あったらよかった」を手帳として形にしたものとなっております。想定利用者は家族介護者です。介護される人ではなく、介護をする人を当社は支えてまいります。

この「介護者手帳」は、いわば介護版の母子健康手帳であり、介護ロードマップを掲載して介護の戦略と準備を促します。手帳を用いて介護した内容を可視化し、ご本人を取り巻く状況をまとめることができます。介護の準備だけでなく、介護者が記録することに特化した専門手帳は業界初の試みとなります。将来的には介護離職ゼロを目指す企業に向けた研修の基礎テキストとして活用してまいります。
平成27年12月より試験的な配布を実施、翌2016年4月には完成させる予定です。現在は試験版のため、一部の希望者への配布とさせていただきます。ご興味がある方はお問い合わせください。

【本件に関するお問い合わせ先】　NPO法人UTREE　事務局　Tel：042-288-7700　E-Mail：info@uptreex2.com

配布資料ダウンロードはこちらから→UPTREE介護者手帳プレス案_151213